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無料配布されていた血圧手帳がもらえなくなってきています。なぜかわかりますか?

疾患

こんにちは。

健康おじさんです。

暖かくなってくると血圧もだんだんと安定してきます。

しかし油断は禁物。

暖かくなってきたのだから運動をして血圧の安定化を目指すのはいかがですか?

医療機関に受診されている方は実感があるかと思う今日の話題。

そう、今までは毎回記入するように言われていた血圧手帳。

これが最近もらえなくなってきている、もしくは有料化されているとのこと。

何が起こっているのでしょうか。

血圧手帳の提供元の製薬メーカーが製造を中止している

血圧が高くて医療機関を受診している方はお気づきかもしれませんが、原因は製薬メーカーが軒並み血圧手帳の製造をやめていることにあるようです。

なぜかというと、10年~25年前くらいは製薬メーカーが血圧を下げる薬などの循環器用剤に力を注いでいました。

特に血圧の薬は対象となる患者数も多く出せば採算が取れるのでどこのメーカーも血圧の薬を開発して販売していたのです。

そして自社の血圧の薬を売るかたわら、血圧手帳なども各社オリジナルの手帳を用意して無償提供していました。

ところが最近はジェネリック医薬品の国策にともなって、特許の切れた医薬品は売れなくなり、市場ではジェネリック医薬品へと代わっていったのです。

新薬としての血圧の薬は売れなくなりました。

しかし高血圧の患者は依然増え続ける一方です。

無料の血圧手帳は以前にも増して好調に依頼が来ます。

製薬メーカーは徐々にこの慈善事業から撤退していきました。

ジェネリック医薬品に変わっていったのに自分のところの血圧手帳を使われるのは割に合わないと…

今では血圧手帳を無償で提供しているメーカーは数社しかありません。

それもいつまで提供してくれるかは不明です。

ジェネリック医薬品のメーカーがその役割を受け継ぐことができればいいのでしょうが、

ジェネリック医薬品は価格を抑えることで精いっぱいですので中々手帳までは手が回らないのでしょう。

そうして医療の現場から製薬メーカーの提供する血圧手帳は消えていったのです。

血圧手帳はもういらない?

そんなことはありません。

血圧は毎日朝晩計った方がいいし、血圧手帳もつけるべきです。

血圧手帳は血圧の変動と日常生活の変化を記しています。

すべて高血圧で困っている患者さんの記録であり、治療においての重要な情報源なのです。

・どんな時に血圧が上がるか

・血圧が半年前より上がっていないか

・寒い季節は血圧が上がっていないか

・薬はちゃんと効き目が出てきているか
 (血圧が一気に下がっていないか、ゆっくり下げられているか)

・今の薬だけでは血圧を抑えられなくなってきてはいないか

こういった患者さんの血圧の変化を記録する重要な情報ツールですので、

血圧のコントロールは脳卒中や心筋梗塞などを起こさないためですので、非常に重要なんです。

今まで記録していた方は絶対にやめないでほしいと思いますし、

血圧も毎日朝晩測って欲しいと思います。

自分で入手する血圧手帳

ではいかにして血圧手帳を入手するかですが、今まで通りクリニックが用意してくれていれば問題ないのでそれを使いましょう。

もしかしたら有料と言われるかもしれません。

値段にもよりますが、自分でノートを買って今まで通り書き記すので問題はありません。

朝晩の収縮期、拡張期(上下の)の血圧、が書ければまずはいいんです。

スマートフォンをお持ちならアプリを活用すると手帳を持ち歩かずに済みますのでとても便利です。

たくさんのアプリがありますので自分に合ったアプリが良いでしょう。

最新の機種だと連動して自動でデータ更新してくれるものもあるそうです。

血圧計と連動していればラクでいいですね。

きちんと今まで通りの血圧手帳がお望みでしたら100均にもあるので活用してみてください。

血圧を測るクセを付けたのにもったいないです。

ぜひ血圧測定と書き記すことはやめないでください。


いかがでしたでしょうか。

製薬メーカーや国の政策の都合で不利益を被るのは患者さんです。

自身の健康を守る上でも情報を正しく入手して健康な毎日を過ごしていきましょう。

ではまた。

コメント

  1. 齊藤の爺爺 より:

    日本医師会は国民の健康を何を考えてるの? 製剤メーカーが血圧手帳は自分で用意しろ!
    欠の穴が小さい団体だね(笑)

    • kenkouojisan より:

      コメントありがとうございます。どちらかというと厚生労働省かもしれませんね。どこの製薬メーカーもコストカットしないと新薬の開発ができなくなりますから、本来ですと後発品メーカーが頑張ってくれるといいんですが、後発品メーカーはいろいろと問題が多く難しいのが現状のようです。
      そうなると結局患者さんが被害を被ることになってしまいますね。

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